■ サッカー選手の肉離れ
サッカーは様々なスポーツの中でも、運動量も多く持久力の維持と瞬間的な動作が要求されます。
サッカーのスポーツ障害としての外傷では肉離れ、特に大腿四頭筋(膝伸展筋)やハムストリングス(膝屈曲筋)の肉離れが多く、これが頻繁に起きると、選手生命を縮める結果にもなりかねません。
ボールを蹴る時に体を弓なりに反らせて力を溜めておいて、ボールにインパクトを伝え、フォロースルーで上体をお辞儀するように蹴り込むという一連の動作上の過程で、背部の脊柱起立から後大腿筋・腓腹筋・ヒラメ筋そしてアキレス腱に至るまで、硬縮を起こして肉離れや痙攣(けいれん)が起き易い状態になっている体の状況が原因です。
このようなタイプは、足底筋膜炎の土踏まず痛みもあり足底の筋も縮んで足指が変形状態ですので、足の裏で大地を掴むこともままならず、軸足の安定が得られず、キックのコントロールとパワーが不足します。
その他、足首捻挫、腰痛症状、背部痛等にも上部頚椎カイロプラクティックは有効ですが、ここではサッカー選手に多く発生するスポーツヘルニアについて述べてみたいと思います。
■ スポーツヘルニアについて(鼠径部痛症候群)
スポーツヘルニアとは鼠径部(足のつけ根股関節の少し上の部分)周辺の痛みで、欧州では古くから認識されていた障害で、痛む箇所が近いので恥骨結合炎と混同されることもありますが、障害としては別のもので英語ではgroin pain syndromeと言い、現在も多くの選手がこの故障に苦しんでいます。
※ スポーツヘルニアと呼ばれていたものは、現在「鼠径部痛症候群(groin pain syndrome)」と呼ばれています。
「ヘルニア」の意味は臓器や組織が本来あるべき場所から逸脱した状態をさし、よく耳にするのは腰椎椎間板ヘルニアですが、スポーツヘルニアの場合、痛むのは鼠径部で足の付け根です。
腹壁(下っ腹)の薄く弱い部分が膨らんで突出することを「脱腸(そけいヘルニア)」と言いますが、「スポーツヘルニア」の場合は本当に腹壁がとび出すのではなく、その部分に腹圧がかかった時に、鼠径部やその周囲の組織を圧迫することにより、痛みが出る状態です。
■ スポーツヘルニアの原因
サッカー選手の場合、サッカーの蹴る動作のときの股関節の強い屈曲、内側への捻りが腹部に圧力を加えているからと言われていますが、私の臨床上の観点では骨盤ゆがみの恥骨結合離開のズレが多いに関係しているのです。
サッカー競技の練習や試合で仙腸関節や恥骨結合に過度の負担を重ねるうちに、仙腸関節や恥骨結合にひずみが起きて鼠径部周辺の激痛に苦しんでしまうのがスポーツヘルニアなのですが、最近は野球選手のスポーツ障害でもご来院があり特に野手の選手に多いのですが、これはゴロの捕球練習が過度に腰を落としてかがむ動作が多いためだと思われます。
私の考えでは スポツヘルニアの主たる原因は、どうやら開脚ストレッチや伸脚ストレッチのやり過ぎにより、過伸展となり恥骨結合にズレを作ってしまい、その状態でボールを蹴ったり、走ったりしている間に股関節の動きや腹圧がかかってスポツヘルニアの発症を繰り返す訳で、更に毎日の練習メニューの中の※柔軟体操が悪循環を繰り返すことになります。
※ 特に股関節開脚ストレッチや片足の蹴り上練習が恥骨結合離開や仙腸関節にひずみを作りやすいようです。激しいヨガのポーズとかは感心いたしません。
上部頚椎カイロプラクティックの自然治癒力・整体作用により、体のゆがみ改善されて来るに連れ、体は自然に柔らかくなって参ります。これは毎回、治療前と治療後に確認して戴きますが、はっきりと差が出易いポイントです。
■ スポーツヘルニアの治療法
十全治療院のカイロプラクティック治療は上部頚椎のたった一箇所のズレ(サブラクセーション)を矯正(アジャストメント)するだけで、顔のゆがみ矯正も含めた頭の天辺から爪先まで快方に向かいますから、
スポーツヘルニアの原因と考えられる仙腸関節や恥骨結合離開のズレも解消されます。つまり「スポーツヘルニア」に対しても充分に対応は可能ですから、ご安心下さい。
鼠径部痛症候群の治療も、上部頚椎カイロプラクティックで対応できます。