緊張型頭痛
肩こりと首こりが、原因の頭痛
「 一番多い頭痛のタイプは、緊張型頭痛 」
筋収縮性頭痛と血管性頭痛
脳神経科の頭痛外来では、筋収縮性頭痛と血管性頭痛が70~80%を占めているといわれています。
主として頭蓋骨の外側(頭皮)の動脈の拡張によって生ずる、頭痛の血管性頭痛(vascular headache)は、頭のゆがみが主たる頭痛の原因であると言えるのではないでしょうか。
頭部の周囲に付着している筋肉の緊張や過度の収縮によって起きる頭痛は、筋収縮性頭痛(muscle contraction headache)と言われ、頭の中からの痛みに感じられますが、実際の原因は頭蓋骨の外側にあるのです。
私の観察しているところでは、頚椎のひずみによる椎骨動脈の圧迫が原因です。
頭蓋骨内部の血行不良に陥った結果として頭痛を伴っているケースが圧倒的に多いのです。
血管性頭痛の原因 椎骨動脈の圧迫
椎骨動脈の圧迫が引き起こすその他の辛さ
椎骨動脈はこの左右2本あり、脳へ行く血液のうち4分の1を担っています。
この椎骨動脈を圧迫していると大変なことになり、頭痛だけではなく、酸素不足にもなって頭が重くスッキリとしませんし、めまい立ちくらみも伴うことがあります。
例えば、顔を左に向けた時にさらに椎骨動脈の圧迫が大きくなり、脳へ向かう血液が極度に不足して、頭がクラーッときたりします。頭がぼーっとしやすいのも特徴です。
逆に右を向いたときに椎骨動脈の圧迫が小さくなり、急に脳への血流量が増えて立ちくらみ頭痛や頭痛めまい吐き気が起きたりという具合です。
常に頭をかしげているタイプの人で、立っている姿勢で耳の位置の高低差が極端にある場合は、この椎骨動脈の圧迫を大きく起こしている可能性が高いです。
後頭骨で第1頚椎の上に乗っかって横方向に走っている椎骨動脈を圧迫しているからなのです。(上記の図では、耳の下の乳様突起という骨の出っ張りのあたりです)
顔を向けて首を動かす動作を日常生活では頻繁に行いますので、そのたびに後頭骨と第1頚椎の狭間で椎骨動脈が圧迫されてしまいます。
こすれ合っているうちに血管壁がもろくなり動脈瘤となって、さらに摩耗して破裂というケースもありますから要注意なのです。
緊張型頭痛は頭蓋骨のゆがみや頚椎のゆがみからくる場合が多いのです。