外反母趾の痛みと矯正
歩き方が正しくなると、外反母趾が変わりはじめる。
歩いているときに、足の親指の付け根が痛くて親指が変形していませんか。
外反母趾になっているのかも知れません。外反母趾などの足指が変形しているのは、偏った歩き方を続けていると、足を踏み出す動作や着地のときに偏った部分に体重がかかる歩き方を続けている内に足が変形してくるのです。
外反母趾の原因と対策
全身には約206個の骨がありますが、両足で56個あり、足だけで4分の1を占めているほどですから、人体の動作にかなりなウェイトを占めていることになります。
片足で28個の骨が集まっている足の骨は、縦と横のアーチを形成しており、着地時の衝撃吸収のクッションとしての役目や、足を蹴り出す時のバネの役割を果たしています。
体の歪みの連鎖により、この足底のアーチが崩れていると、足の指の痛みの原因になる扁平足や開帳足を招きやすくなるのです。
足底の縦アーチの崩れは扁平足を招き、足底の横アーチの崩れは開帳足を招きます。開帳足は外反母趾の痛みのトラブルを伴うケースが多いです。
歩行時の体重が足底にかかる流れは、通常であれば踵から爪先に直線方向に抜けるべきなのですが、足底の横アーチの不足している開帳足の場合は、土踏まずの衝撃吸収能力もままならず親指側に抜けがちになり、外反母趾の大きな原因になるのです。
足底の3つのアーチ
また踵が高く先が細い靴を履いていると、足指のつけ根に体重が集中的にかかってしまい、足裏の横アーチが減少します。
そして左右から強く圧迫されるような形で足の指が押されて、親指がつけ根から小指の方向へ曲がっていきます。
それに加えて足の甲にある中指の骨が逆に親指の側に曲がって「く」の字に歪みをつくってしまうのです。
変形性膝関節症・足指の歪みを伴っていると、歩いている時や立っている時のフットバランスも悪くなっています。
それを放置して生活しているうちに、ますます体の歪み原因が拡大して悪循環に陥ってしまい、外反母趾の痛みもひどくなる一方です。
外反母趾に限らず体が歪んでいると、股関節からつま先までの連結がうまくいかないので、膝関節の歪みや足首の歪みがおきてしまい、フットバランスが崩れているケースが非常に多いです。
外反母趾になりやすい人の特徴
外反母趾でお悩みの方には、仰向けの状態になったときに自然と片方の足が外へ開いてしまっているというような形に体が歪んでいるケースがよく見受けられます。
そのように体が歪んでいる方の場合、片足が開いているために歩行時に足の運びがぶん回しになり、着地の時に足の親指から接地するためにフットバランスが崩れていき、段々と親指が小指の方向へ曲がっていった結果として外反母趾になっていることが考えられます。
ヒールの高いパンプスは、外反母趾の原因になる場合があります。着地が踵ではなくて爪先からになるために、親指に体重がかかりがちになり、足が変形しやすくなってしまいます。
外反母趾が引き起こす、体のつらさ
足の親指に炎症が起きると、時間の経過とともに関節包や靭帯などの周囲の組織が弱体化していくために固まって元に戻らなくなって、親指を引き上げる脛の筋肉の弱体化も伴います。
外反母趾による偏った歩き方を続けているために、膝の痛みや股関節の痛みに繋がってしまうこともあります。
上から外反母趾を見ると親指が小指側へ曲がっているのが分かりますが、親指のみではなく足全体の構造にも異常を来しています。
足の変形から指に力が入らなかったり、足の指が地面から浮いていたり、足底の偏った一部分に体重がかかったりして歩き方も不安定になっているのです。
もちろん足に合った靴を履かなければなりませんが、足の運び方もよくならないと問題解決には至りませんから、股関節を含めた骨盤の歪み矯正がなされないといけません。
脚の付け根は股関節にあたりますが、足が歪んでいる場合は、この股関節の位置からくるいを生じています。
歩いている時は骨盤にある、凹んだ臼状の関節窩の中を股関節の球状の関節頭が回転しながら足を運んでいますから、股関節の位置異常はフットバランスの崩れを招き、足の運び方に異変が起きるために悪循環に陥ってしまいやすいのです。
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足の歪みセルフチェック
ご自分の足がどれだけ歪んでいるかを調べるには、仰向けの状態から膝を立てて膝を胸に向かって曲げてみるという動作によって確認することができます。
膝の高さに大きく差が出ていたり、膝頭の大きさの差や膝の骨の突起の膨らみ方に差があったりしている場合は歪みがあることを表しています。
そのような差が大きく出ていれば出ているほどに足が歪んでいることになりますから、そのような方はバランスの悪い偏った歩き方をし続けているケースが多く、年月が経つほど体の歪みが大きくなってしまうという悪循環に陥ってしまっているのです。
外反母趾の矯正法
足の歪みや外反母趾の部位を直接矯正することはいたしません。首の一点矯正で全ての骨格が移動します。
そして、股関節から足全体の歪みも整って歩き方が正しくなり、外反母趾が根本の原因から改善されていくかたちになります。
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外反母趾対策には、足に合った靴を履かなければなりませんが、正しい姿勢の歩き方に改善されないと根本的な問題解決には至ることができないのです。
歩き方の改善には、股関節歪みを含めた骨盤歪み矯正が特に重要です。
首の一点矯正後は変形していた足指が伸びたり、顔の歪みさえも正されていきます。そのような全身が正しく変化していく中で、外反母趾も矯正されていくのです。
首の一点矯正による、足指の変化の例