H16年12月15日に、娘さんのご紹介でいらっしゃった69歳、渋谷区在住のK子さん、胆石のため7年前に胆のうを内視鏡で切除、バス乗車時に急ブレーキによる転倒で首を負傷の経験あり、糖尿病も抱えインシュリンとグルコバイを服用、坂道を登る時は動悸も伴うという、お身体の具合でした。
新宿の榊原病院に通院して、心電図とレントゲン検査を併用しながら、ジコキシンとバイアスピリンを13年間に渡り服用されていましたが、心肥大と心房細動の異常が検査で認められていました。
「長年の手の痺れと(しびれ)と頑固な肩こりを何とかして下さい」との主訴でしたが、まさしく満身創痍の状態で、抱えておられるその他の症状は、不眠、足の痺れ(しびれ)、咳、冷え症、背部痛、腰痛、膝の痛み、便秘、お小水の出が悪い、むくみ、そして動悸も、病気のオンパレードです。
12月15日の第1回目の上部頚椎の矯正(アジャストメント)の直後、即座に脈を比べて見ると、不整脈が30%近く乱れが治まりかけ頑固な右手の痺れも和らいで参りました。
2回目の、ご来院時に、「もう自分の力で、不整脈を正そうという方向へ、向かい始めています。問題は、以前と同じ薬の服用量ですと、効きすぎて、具合が悪くなるかも知れません。」とお話しましたところ、ご自分の意思で、ジコキシンを全く服用せずに、12月19日の榊原病院へでの検査にのぞまれました。
担当医のコメントは「心電図のグラフが良くなっていますので、このまま薬の服用を続けて行きましょう」、「今回は心肥大の為のレントゲン撮影は必要なし」とのことでした。
12月28日、3回目には、上部頚椎カイロプラクティックの自然治癒力・整体作用により、不眠、痺れ(しびれ)、咳、冷え症、背部痛、腰痛、膝の痛み、便秘、以上の症状は全て消滅、3日間は頻繁にトイレに通い(好転反応)、むくみは半減、坂道を登る時の動悸も3分の1に減少しましが、ただし血糖値は平衡状態のままでした。
このように、気が付いていただけでも、これだけの症状が出ていたのですが、十全治療院のカイロプラクティック治療は、それぞれ個々の症状に直接に対応する、対症療法ではありませんから、上部頚椎のたった一箇所を矯正するだけで、後は自然治癒力(イネイト)に全てを委ねるだけで、全身が快方に向かいます。
例えば、Aさんが頚椎2番をアジャストメントして腰痛がすっかり良くなったとします、3年後に胃痛で再来院された時は、同じく頚椎2番のアジャストメントで対応します。
このように、上部頚椎に対する矯正は、頚椎2番はAさんにとっては固有のポイントで、症状により変えて行くものではなく、その場所は生涯、不変であって、腰痛さえあるいは胃すら、治すことの出来ない状況のAさんを救済する・・・・この根本である、万病の根元にアプローチするのが、究極の目的です。
何故ならば、自然治癒力は既に、どう対処したらいいかの、治し方を知っていますから、脳〜脊髄、そして末梢への情報伝達・指令が完全になされることにより、診断と治療を自ら自然に行われる訳です。
ここで、長年の臨床経験上で感じることですが、動悸で悩んでおられる方の大半は、筋肉の中で最大の面積を誇る、横隔膜の位置異常が心臓あるいは、心臓から出て横隔膜を突き抜けている、腹大動脈を圧迫して、動悸を起こしているケースがひじょうに多いのです。
既に胃痛のページでも述べましたが、頚椎4番から出た横隔神経が横隔膜へ伝わっていますから、横隔膜の位置異常により動悸や、実際には心臓が悪くないのに、二次的に不整脈を起こしているのも多く見受けられますが、前述のKさんは、実際に心臓がお悪いのと、この横隔膜の影響を受けているのとの複合型です。
加えて、頚椎4番で脳からの信号が途絶えがちになり、坂道等で活発に横隔膜の収縮をなさねばならぬ時に、満足に全身への酸素供給を行えない為、更に心臓の鼓動を早くして補おうとして、動悸につながって行く・・・・極めて悪循環のパターンです。
ちなみに、しゃっくりは、横隔膜の痙攣(けいれん)なのです。
十全治療院のカイロプラクティックは、もちろん頚椎4番は直接矯正することはいたしません。もう少し上の上部頚椎のたった一箇所を矯正するだけで、横隔膜の位置異常も正されますし、実際に心臓が直接悪くても同様です。
※ その後、K子さんは、血液検査の結果も良好になられました。
GOT 50 → 20(正常値10〜40)、 GPT 80→35 (正常値15〜45)、 総コレステロール 232→185 (正常値120〜219)、 中性脂肪 159→135 (正常値30〜149)、いずれも平成16年8月14日とH17年2月15日の検査値で、7回の通院の結果です。
自然治癒力は、動悸や不整脈をも克服できる力を持っている。