足のむくみ・リンパ浮腫
足のむくみ・リンパ浮腫の原因とは
足のむくみの原因にもなる、リンパ浮腫とは
代謝が著しく低下して体の水分やリンパ液の環流が悪くなったり、尿や汗となって体外へ排泄される水分が体の中に滞りがちになるとむくみが起きます。
血管とリンパ管は、体中に張り巡らされています。
心臓から出た血液は、毛細血管を流れて行き組織に栄養を運びます。(動脈を流れる)
そのうち80%の血液は、再び毛細血管に回収されて心臓へ戻ります。(静脈を流れる)
血液の残りの20%は、リンパ液としてリンパ管に回収されて、心臓に近いところで静脈に合流したリンパ液は再び全身に循環していきます。
無色透明か淡い黄色の液体であるリンパ液には、水分や白血球やたんぱく質などが含まれています。
リンパ管は、からだの老廃物を運搬する働きも備えています。
リンパ管が集合しているところはリンパ節といい、異物や細菌などをせき止める関所の役割を果たしています。
そこに白血球やリンパ球が集まってきて体を防衛します。
※ 免疫力を高めるためには、リンパの流れを活発にすることが重要なのです。
手術後などの影響で、リンパ管が通っているところに障害が起きて通りが悪くなっていると、リンパ液が静脈にうまく回収されない状態に陥り、リンパ浮腫と呼ばれるむくみを発症する恐れがあります。
リンパ液が漏れて、皮膚の下に溜まったむくみです。
東京在住Mさん 46歳(女性)リンパ浮腫の例
足の付け根(股関節)~指先までリンパ浮腫によりむくんで、股関節の痛みも伴い歩行困難となってしまった方の例をお話してみたいと思います。
東京都在住のMさん 46歳(女性)は、1ヶ月前から始まった左足全体の痛みが歩くこともままならないくらいにひどくなり、急遽ご来院されました。
左足全体がパンパンに張ったようにむくんで通常の1.5倍くらいに膨れ上がり、足が痛くて座った状態から立ち上がるのもやっとの思いで、苦痛に顔が歪んでしまう状態でした。
噛み合わせが悪くなったことで、リンパ浮腫が発症
Mさんのように歩くのも困難なほどにリンパ浮腫がひどくなられた場合は、自然に悪くなってきたとは考えにくいのです。
そこでそれまでの施術経験から原因を推測して、「最近、何か大掛かりな歯科での処置をしていませんか ? あるいは、何か顎(あご)に負担を掛けたことがありませんか ?」とMさんにお尋ねしました。
「そう言えば、3ヶ月前にある歯科医院で左上の歯にクラウンを被せた後に、かなりの違和感を顎に感じて歯科医師に訴えましたが、そのうちに慣れますからということで、そのままでした」とのお話でした。
この歯科での処置がかみ合わせをくるわせて、頭蓋骨が歪んで体も歪み、その延長でもともと通過障害が起きかけていた足にリンパ浮腫が発症したのです。
5回の通院で、足のむくみ・リンパ浮腫が軽減
Mさんの場合、お仕事はとても無理なご様子でしたので、1週間はとりあえず会社を休むようにお勧めしました。
3日に1回の間隔で2回の施術を受けられた後、何とか職場に復帰されました。
5回目には大腿部のむくみはほぼ消滅して、膝から下の足のむくみは、6割程度に軽減しました。
(※ 効果には個人差があり、すべての方に同じ効果を保証するものではありません。)
施術内容と足のむくみ改善については、以下のページをご覧ください。
顎関節と肩関節と股関節は、一緒に歪みます。
私の施術経験上で発見したことですが、顎関節と肩関節と股関節は密接につながっていまます。
そのうちどれか一つでも歪みが生じてしまうと、三つの関節全てが連携して歪んでしまいます。
股関節と肩の関節が歪んでいると、歩く際の足の動きや腕の振り方も偏って歩く姿勢が崩れます。
バランスの悪い歩き方を続けていると、歩けば歩くほどに全ての骨格がずれていってしまいます。
全身の骨格がズレていく中で、背骨も大きく曲がっていきます。
そうすると、背骨の腰の部分にあたる腰椎(腰の骨)にも歪みを生じます。
すなわちMさんの例では、歯科での処置によって顎に歪みが生じ 、顎の歪みが股関節・肩関節の歪みにつながり、その歪んだ状態で生活し続けているうちに、腰椎・股関節が大きくズレていったことで、リンパ浮腫として足にむくみが発生したのです。
歯科では虫歯の処置をして歯形を取り、歯科技工士が作成し、最終段階でセットします。
その微調整にいたるまで、誤差のない正確性が求められます。
元の歯の状態と比べて大きな誤差が出たもの物を詰めたり被せたりすると、かみ合わせがくるいます。
ほんの数ミクロンの差で明暗が分かれますから、歯科医院は慎重に選択したいものです。
>かみ合わせのズレ矯正のページへ
>股関節の痛みのページへ