頸椎と手荒れ・手の冷え
【健康レター】~ 首のゆがみで手の血流が悪くなる ~
手指の血行が悪く、冷えたり手荒れが起きるのは頸椎のゆがみが関係している。

当院にいらっしゃる方の大多数は、手掌・手の甲や手指に血行不良が起きています。首の骨である頸椎は7本あって4番目から7番目に腕神経叢という神経の束が手指に流れてますが、首のズレがあってこの領域に神経圧迫を起こしていると、手指に向かっての神経の流れが悪くなります。したがって、毛細血管を含む手の血管は神経の伝達が十分に届かない状態になっていて、血流が悪くなっているのです。
メタルボールを貼った直後に手の甲や掌の神経圧迫が軽減すると、即座に手の色が変わるのを体験されていると思います。メタルボールを手や足に貼るとすぐに上部頚椎の矯正が始まって手指の色が白くなるのは、脳からの指令が手指の血管にまで繋がり血流が良くなったからです。足指も同様で、腰椎から腰神経叢という神経の束が爪先に向かって神経が流れています。これも即座に色が変わります。
繊細な首を良好な状態に保つためには、簡単なことですが注意が必用です。「首を回さない」「首を揉んだり摩ったりしない」「腕から手指を使い過ぎたり、いじらない」「姿勢を正さない」・・・これらは癖になって知らず知らずのうちにかなりの回数をこなしてしまいます。毎日の癖が積み重なって結果としては大きな刺激になりますので、意識してしないように努めましょう。首の歪みがとれてくると自然にしなくなるのでそれまでの辛抱です。早くよくなるタイプでもそうすることで回復が遅くなります。
ただ残念なことに、次回ご来院されたときには元の状態に戻ってしまう方が数多く見受けられます。これは日常において、首に負担を掛ける何らかの動作や癖があることが多いです。手を使い過ぎても手指の神経から首に伝わり、頸椎が歪みます。
よくあることは、「キーボードを強く叩いている」ことですが対策として、浅く軽い打撃で使えるものに替えると改善されることが多いです。また、床などを手で雑巾で掃除する方がいらっしゃいます。雑巾ではなくモップを使い、手で雑巾を絞るのではなく洗濯機を使いましょう。
浴室もモップを使うべきです。お勧めは早川工業の「ピエニュ」が楽に効率的に風呂掃除ができて便利です。壁や天井に対しては、ライオンの「ルックプラス おふろの防カビくん煙剤」が1~2ヶ月に1回、このくん煙剤を使い続けることで我が家では壁と天井は掃除していません。