むちうちの後遺症対策
首がつるような痛みの、頚椎捻挫の痛みに悩まれている方へ
むちうちの原因と後遺症について
つっているような首の痛みや首の締め付け感などで、むちうちの首のつらさが続いていませんか。
むちうちのつらさは、「とにかく毎日がうっとうしくて憂鬱だ」の一言に尽きます。
院長の私も過去に追突事故に遭い、7年もの間むちうち症のつらさに悩み続けたことがありました。
様々な所へ出向いて「むちうち施術」を受けてきましたが、徒労に終わったばかりではなく激しい手技療法で逆に首を痛めたり、鍼を打った後に具合が悪くなったりと散々な目に遭いました。
とにかく首筋のこりで寝つきが悪く、明け方の2~3時に目が覚める、一睡もできない日が続くというような睡眠障害に悩まされました。
首筋のこり・肩こり・背中のこりがあって体が重だるく、「小さな子供を肩車して、四六時中乗せている感じ」のつらさがありました。
むちうち・首の痛み
むちうちになる場面
①交通事故
「むちうち」のことを病院では、「頚部捻挫」もしくは「頚椎捻挫」といいます。
自動車運転時に後方から追突されると、首が前後にムチのようにしなることから「むちうち」と呼ばれるようになったようですが、後方からの追突だけでなく正面衝突、側面衝突の場合もむちうちになり得ます。
強い力が加わって胴体が一瞬のうちに押しだされ、その動きに頭がついていかずに後方へ反る形になり、その後胴体の移動が停止した反動で、後方へ反っていた頭部が今度は前方へ押し出されます。これがむちうちの一連の動きとなります。
「ぶつかってくる」と事前に気がついて身構えてから追突されるより、不意に追突された方がむちうちのダメージは深刻になります。また不意な追突は、軽い衝突であっても人体に大きなダメージを残しかねません。
先述のとおり、十全治療院の院長も信号待ちの停車中に、ふいを突かれた感じで後ろから追突されてむちうちになった経験がありますが、空気の塊が後から瞬時に押し寄せて来た様な衝撃でした。
②その他 スポーツ・追突事故など
交通事故以外でも、むちうちになってしまう場合があります。
スキー等で転倒したり、人とぶつかったり、柔道・レスリング・ラクビー等の激しいスポーツの練習・試合中などの場面でもむちうちになる可能性は大いにあります。
交通事故でのむちうちの場合はその場の一回きりですが、スポーツでのむちうちというのは練習・試合などのたびに起きてしまう可能性があるため注意が必要です。
>スキーと骨盤の歪み矯正のページへ
ラグビー 怪我のページへ
むちうちが原因でストレートネックに
むちうちになった追突の瞬間に首がのけぞった結果として、鎖骨のひずみが生じて首の前部である前頚部に緊張をもたらします。頚椎の前弯が減少する「ミリタリーネック」や「ストレートネック」となります。
首の正常なカーブが失われて、まっすぐになってしまっている状態です。
首は勿論のこと、頭がのけぞったときに支点になる背中あたり(胸椎の8~10番)の背骨にも損傷が起きます。
頭部が重い分、支点になるところの胸椎7~8番が前方変異して凹みます。実はこのあたりのダメージが結構大きいのです。
病院でむちうち後に診断を受けると、首ばかりを調べられ、この胸椎の部分はあまり調べられることはありません。
「ミリタリーネック」や「ストレートネック」と指摘されるかもしれませんが、むちうちによるダメージはより広範囲にわたっているのです。
そしてそのような首・背中へのダメージが、首・背中以外の体全身に波及していきます。
例えば、むちうちによるダメージが原因で腰痛になることもあります。
追突によって頚椎にズレが生じた後に、首だけでなく全身のバランスが崩れます。それにより偏った立ち方や歩き方を続けていくうちに、骨盤や腰椎にも歪みが起きて腰痛になることがあるのです。
追突事故に遭ってから3~5年経過後に痛み出すことが多く、その痛みを過去の追突事故が原因だと思わずにいらっしゃる方も少なくありません。
>腰痛持ちから抜け出すのページへ
ミリタリーネック・頚椎X線
むちうち後遺症からの様々な体のつらさ
- 頭痛・頭重
- めまい・吐き気
- 目のかすみ
- 首の痛み・熱感
- 首こり・肩こり・肩の痛み
- 胸・背中の痛み
- 手のしびれ
- 腰痛
- 不眠
- 疲労と倦怠感
- 便秘
厄介なことに、むちうちになった直後には体のつらさが出るよりも、多くの場合は受傷の1~2日後から首筋のこりなどの体のつらさが現れます。受傷から1週間から1ヶ月後につらさが現れるケースもあります。
むちうち後遺症の根本的な対策
首の牽引やマッサージなどは、お勧めできません。
むちうちに対しては電気療法や首の牽引などが一般的です。
特に首の牽引は、事故でダメージを負った部位に無理が掛かることがあります。
むちうち後に首をマッサージすることも炎症がある部位に刺激を加えることになりかねません。
むちうち後に全身に現れる各不調は、体の内側から総合的に対処する必要があります。
首の一点矯正が、首の緊張を緩める。
十全治療院では、上部頸椎の矯正でむちうち後に現れる体の不調に対応いたします。
体の内側の作用で体調不良に対処できるように促す施術で、外から刺激を加えることは一切いたしません。
矯正によって脊髄の通りがよくなると、脳からの指令で全身を自力で立て直せるようになります。
傷が修復していくのと同じように、むちうち後の状態が快方に向かっていきます。
>施術の方法と特長のページへ
施術経過(38歳・男性) 主訴:首の痛み・手のしびれ等
38歳、会社役員Mさんの例
(1回目) 平成9年にスノーボードで左鎖骨骨折
(2回目) 平成16年11月に時速100kmの猛スピードで車が大破するほどの自損事故
と、Mさんは合計2回首を痛められた経験があった状態でいらっしゃいました。
こちらへ先にいらしていた、虚弱体質だった7歳の息子さんが施術によって元気になったことに驚かれ、そして奥様のお勧めもありご来院されました。
訴えられた不調は首の痛みと寝違え・手のしびれ・不眠・腹部膨満感・倦怠感でした。
左右の肩は、筋肉に過度の緊張が起きているせいか極端ないかり肩で、特に左肩は鎖骨を骨折した時の影響か、右肩に比べて幅がかなり狭くなっていました。
また血行不良で手の指は冷たくなっていて、ご本人には腰痛の自覚は無かったようですが、腰椎3・4番が大きく歪んでいました。
施術前は上下・左右・左右側屈のどの方向へも首が回らない寝違え状態でしたが、2回の施術で快復してまいりました。
3回目の翌日から3日間は右首の痛みと手の痺れが強く出て、「Mさん、これは良くなっていく過程での好転反応であって、神経圧迫が改善される時に起きる一過性の現象です。
ちょうど正座して立ち上がった後に、足のしびれや足の痛みを一時的に感じるのと同じで、後までダメージが残る訳ではありませんからご心配なく」というコメントを受けても半信半疑のご様子でした。
4回目には「あの手のしびれと首の痛みがとれた後に随分と良くなりまして、あと1割程度首の重さは残っていますが、よく眠れますし快調です」とお話されて、取引先の方からも「Mさん、最近随分と若返ったね」とお声がかかったとのことでご満悦の様子でした。
※ 効果には個人差があり、すべての方に同じ効果を保証するものではありません。
>寝違えと首の痛みの原因のページへ